学習

DeFiへの流動生の提供とは?

DeFiへの流動生の提供とは?

はじめに

DeFi(分散型金融)は、仮想通貨を使用して、従来の金融システムに依存することなく、金融取引を実行することができます。

DeFiには、DEX(Decentralized Exchanges、分散型取引所)があり、ここで流動性プール(仮想通貨の集まり)を作成することができます。

今回は、DeFiの流動性の仕組みと、流動性を提供する方法について説明します。

ちなみにDEXは管理者のいない仮想通貨取引所のようなものだと思ってください。

DeFiについて知らない方は先にこちらの記事に目を通してもらうと理解が深まり易くなると思います。

DeFiの流動性の仕組み

DeFiの流動性は、DEXによって提供されます。

DEXは、取引を実行する際に仮想通貨の流動性プールを使用します。

流動性プールには、トークン(仮想通貨)を保有するユーザーが提供する資金が含まれます。

トークンを取引する際に、ユーザーは流動性プールにトークンを預け、代わりにプール内のトークンを受け取ります。

取引が完了すると、プール内のトークンが再度分配されます。

流動性プールは、市場価格とプール内のトークンのバランスに基づいて価格が決定されます。

プール内のトークンの量が多い場合、そのトークンの価格は低くなります。

逆に、トークンの量が少ない場合、価格は高くなります。

これは、流動性が不足している場合に問題が生じるため、流動性を提供することが重要であることを意味します。

流動性プールは、需要と供給の関係性で成り立っているといえますね。

流動性を提供する方法

流動性を提供する方法には、トークンをプールに預けることが含まれます。

これにより、ユーザーはプール内のトークンに対して手数料を受け取ることができます。

これは、ユーザーが提供する流動性に応じて計算され、取引が実行されるたびに手数料が支払われます。

これがユーザーにとってのインセンティブになるため、積極的に流動生プールにトークンを提供する動きが発生するわけです。

例えば、イーサリアムを使用して流動性を提供することを考えてみましょう。

ユーザーは、イーサリアムをUniswapの流動性プールに預けることができます。

ユーザーは、手数料を受け取るために、イーサリアムとトークンの両方をプールに預ける必要があります。

ただし、プール内のトークンの価格が急激に変動した場合、ユーザーは損失を被る可能性があるので、流動生を提供せずにそのままトークンを保有しておけばよかったなんてこともあります。(インパーマネントロス

LPトークン

DeFiの流動性の仕組みと流動性の提供について、LPトークン(Liquidity Providerトークン)の役割を含めて説明します。

DEXにおいて、流動性は、ユーザーが流動性プールにトークンを預けることによって提供されます。

この流動性プールには、通常、異なるトークンペアが含まれます。

例えば、ETH/USDTのようなトークンペアです。

ユーザーがトークンをプールに預けると、そのユーザーはプール内のトークンのバランスを変更することになります。

このため、ユーザーは流動性プール内のトークンの価格変動に対するリスクを負うことになります。

しかし、流動性プール内の手数料収入を分配することにより、ユーザーは流動性提供による報酬を得ることができます。

これらの報酬がLPトークンとして表現されます。

LPトークンの仕組みについて具体例を使って見ていきましょう。

例えば、EthereumとUSDT(Tether)のトークンペアに対する流動性プールがあるとします。

この流動性プールにETHとUSDTを1:1の比率で預けたユーザーは、ETH/USDT LPトークンを受け取ります。

この時、1 ETH = 2000 USDTという価格で取引されているとします。

次に、あるユーザーがETHを100 ETHとUSDTを200,000 USDTを持っているとします。

このユーザーは、ETH/USDTの流動性プールに100 ETHと200,000 USDTを預けることにより、ETH/USDT LPトークンを受け取ります。

この時、ETHとUSDTのバランスがプール内で変わり、新しい価格が決定されます。

例えば、預けた後にETH/USDTの価格が1 ETH = 1800 USDTになったとします。

このユーザーがLPトークンを保有している期間中、流動性プールに対して手数料が支払われると、このユーザーには手数料収入が配当されます。

また、このユーザーが流動性プールからETHとUSDTを引き出したい場合、彼らはETH/USDT LPトークンを流動性プールに戻す必要があります。

この時、彼らは自分が預けたETHとUSDTを受け取ることができますが、新しい価格に応じて、受け取るETHとUSDTの量が変わる可能性があります。

このように、LPトークンは流動性提供による報酬を受け取るための証明書のようなものであり、流動性プール内でのトークンのバランスに応じて割り当てられます。

まとめ

DeFiの流動性は、DEXの流動性プールによって提供されるからこそ成立しています。

反対に流動生プールにトークンが無ければDeFiは機能しません。

ユーザーは、トークンをプールに預けることで、流動性を提供することができ、流動性提供による手数料収入を得ることができます。

流動生を提供すると手数料収入が発生しますが、インパーマネントロスが発生する可能性も考慮する必要があります。

いかがでしたでしょうか?

初心者の方だと、文章では中々理解しにくかったんじゃないかなと思います。

実際に自分で体験してみることが理解するための一番の近道です。

経験としてウォレットからDEXを操作してみると、新しい学びはきっと多いと思います。