世界中で銀行口座を持てない人たちについて
はじめに
本ブログではWeb3.0をメインで取り扱っていて非中央集権イイね!
というスタンスをとっていますが、それは一旦置いておき、現代社会において銀行口座は生活に不可欠な存在となっていることは事実であります。
日本では銀行口座を作るハードルは低いためほとんどの方は持っていて、「何当たり前のことを言っているんだ」と思うかもしれません。
しかし、世界中には銀行口座を持てない人たちが大勢存在していることは知っていたでしょうか?
以下では、その理由や統計データなどについて解説します。
銀行口座を持てない人たちの割合
世界的に見ると、銀行口座を持てない人たちが多いことが分かっています。
世界銀行が2022年6月に公表した「Global Findex Database 2021」によれば、2021年時点の金融取引口座(銀行口座、モバイルマネー口座)の保有率は、世界全体で76%程度とのことです。
数字で見てみると、2021年の世界人口が約78億人ですので、約18億人もの人たちが銀行口座やモバイルマネー口座にアクセスできない状況ということです。
日本の人口が約1.2億人だということを考えると、18億人という規模がとんでもなく大きいものだということがわかます。
銀行口座を持てない理由
では、なぜ銀行口座を持てない人たちがそれほどまでに多いのでしょうか。
その理由には、以下のようなものがあります。
経済的理由
日本ではあまり馴染みがありませんが、銀行口座を開設するために、一定の金額が必要になる場合があります。
さらに、銀行口座を維持するためには、一定の預金残高が必要になることがあるため、貧困層や低所得者は銀行口座を開設することができません。
日本では預金量の有無で口座開設が拒否されることはないため、私達は非常に恵まれているインフラ環境で生活できているんだなと改めて感じます。
地理的理由
銀行口座を開設するためには、銀行に出向く必要があります。
しかし、地方や遠隔地に住む人々は、銀行まで行くことができず、口座を開設することができません。
徒歩で片道一週間かかるような銀行では流石に銀行口座を日常使いできませんよね。
身分証明書の不足
銀行口座を開設するためには、身分証明書が必要になる場合があります。
しかし、身分証明書を持っていない人たちは、銀行口座を開設することができません。
日本では手続きを取ればマイナンバーカードを作成して身分証が簡単に作れますが、これも当たり前のことではないということですね。
日本の銀行口座保有率
一方、日本においては、銀行口座を持っている人が多いことが知られています。
一般社団法人全国銀行協会によると、日本の銀行口座保有者数は脅威の97%程度とのことで、ほぼ全員が銀行口座を持っていることになります。
これだけみんなが銀行口座を当たり前のようにように開設出来ているということからも、世界中で銀行口座を開設出来ない人たちが大勢いるということが、中々理解しにくいのも頷けます。
まとめ
世界中には、銀行口座を持てない人たちと日本の状況を比較して見ましたがいかがでしたでしょうか。
ここ数年話題に上がっているSDGsにおいても、貧困層や弱者に対して金融サービスへのアクセスを改善することが目標の一つとされています。
これは銀行口座の開設により、貧困層や弱者が金融サービスにアクセスできるようになり、経済的・社会的包摂が促進されると考えられてるからです。
これって仮想通貨を使えば、銀行口座の開設をしなくてもスマホ一台あれば、世界中の人達が金融サービスにアクセスできるようになると思いませんか?
仮想通貨であれば、ウォレットの開設に資金不要で、手続きするためにどこかに出向く必要もなく、身分証も必要無しです。
24時間安い手数料で世界中に送金が可能です。
あれ、SDGsの目標の一つはこれで達成できちゃうような気が?