トランザクション
はじめに
仮想通貨のトランザクションとは、簡単にいうと取引のことです。
仮想通貨を送金するときは一般的に、ブロックチェーンに取引情報が記録され、その情報を基に送金が行われます。
例えば、ある人がビットコインを別の人に送る場合は、その取引情報を送信者が自分のウォレットから相手のウォレットに送信します。
この情報は、ネットワークに伝播し、マイナーと呼ばれる特定のユーザー(取引を成立させるために頑張っている人)がその取引情報を承認します。
この一連の流れがトランザクションですが、もう少し詳しく見ていきましょう。
トランザクションの流れ
1.送信者が送金を開始する
送信者は、自分が保有している仮想通貨を相手に送ることを決定し、送金を開始します。
ビットコイン送金!
2.トランザクションがネットワークに伝播する
送信者が送金を開始すると、その情報が仮想通貨のネットワークに伝播します。
ビットコインを送金すると、その情報がネット上に広がるわけですね。
この時点では、まだ取引が成立するわけではありません。
3.マイナーがトランザクションを検証する
マイナーが、トランザクション情報を検証します。この際、取引が正当であるかどうかを検証します。
ビットコインを送金するという情報を受け取ったマイナーが、
「その取引、俺が成立させてやるよ!その代わり手数料をもらうぜ!」
といった感じで頑張ってくれます。
4.取引が承認され、ブロックに含まれる
マイナーがトランザクション情報を検証し、正当であると判断すると、取引は承認され、ブロックと呼ばれるデータ塊に含まれます。
「この取引は問題ないから記録に残しとくぜ!手数料ありがとよ!」
といった感じでマイナーの役目を終えます。
5.取引情報が公開される
ブロックに含まれる取引情報は、全てのユーザーに公開されます。
これにより、ブロックチェーン上に取引が成立したことが記録され、この取引自体は調べれば誰でも見ることができます。
トランザクションにかかる手数料
トランザクションを行う際には、先で述べたようにマイナーに対して手数料がかかります。
この手数料は、マイナーがブロックを生成するために必要な費用として支払われるものです。
手数料の額は、取引が承認されるまでの時間やネットワークの混雑状況によって異なるため、銀行振込手数料のように一定額で決まっているわけではありません。
手数料が高い場合は、マイナーが優先的に処理するため、取引が早く承認される傾向があります。
「手数料を高くしてくれるなら、頑張って先に処理してやるぜ!」
てな感じですね。
なお、マイナーが取引を成立させるために頑張る行為をマイニングと呼んでます。
まとめ
トランザクションは、仮想通貨の世界において非常に重要な役割を担っています。
取引情報が公開され、全てのユーザーが透明性のある形で取引を確認できるため、不正行為や二重支払いなどのリスクを軽減することができます。
また、マイニングは個人でも行うことはできますが、日本では税金の問題も考慮しなければいけないため注意が必要です。
マイニングのイメージはどちらかというと個人よりも企業で、でっかい施設にたくさんのコンピューターを並べて処理させているというような感じですね。
数年前までは中国が世界中のほとんどの割合を占めていましたが、規制の影響で世界中にマイナーが分散しました。現在ではアメリカが世界一の割合を占めています。
トランザクションについてのざっくりなイメージはついたでしょうか?
「トランザクションの裏側でマイナーが頑張ってマイニングをして手数料を稼いでいるんだなー。」とか、トランザクションが中々通らないときは「マイナーもっと頑張ってくれー!」とか思いながら送金してみるのも面白いですね。