【初心者あるある】仮想通貨の送金ができない…ガス代が必要?
はじめに
ウォレットを作って、DAppsなどを色々と触った時に陥る現象として、「通貨はあるのに送金ができない…」というものがあると思います。
なぜこのような現象が起きるのでしょう。
また、その解決方法はどうすればいいのか?
この問題にぶち当たった人も多くいるのではないでしょうか?
このあたりを一通り解決して、ウォレットを自由に使いこなしていくことが醍醐味ともいえますので、頑張って乗り越えていきましょう。
今回は、この現象について多くの方が躓いていそうなポイントに絞って解決方法の一例を説明していきます。
トークン規格
トークン規格というのは、ブロックチェーン技術を使用して仮想通貨やトークンを発行する際に使用される規格です。
トークンの仕様を定義し、そのトークンを発行するプラットフォーム上での取引や使用方法に関する規定を定めます。
これらのトークン規格は、トークンの用途や特性に応じて、それぞれ異なる仕様が定められていて、種類もたくさんありますので最初のうちは混乱する要素の上位に位置します。
トークン規格のメジャーどころでいうと、【ERC20】と呼ばれるイーサリアムのトークン規格や、【BEP20】というBinance Smart Chain(BSC)というトークン規格があります。
このトークン規格というものは、要は種類の違うブロックチェーンという感じで思っておいてください。
トークンの規格についての深い理解が無いと仮想通貨は送金できないというわけではないので安心してください。
上の例でいうと、【ERC20】で利用される大元のトークンがイーサ(イーサリアム)で、【BEP20】で使われるトークンがBNBです。
わかりやすく言うと、これらのトークン規格を利用する際には、そのトークン規格に対応している大元のトークンを送金手数料(ガス代)として利用するということです。
このことを理解していれば、別のトークン規格を利用する際にも応用できます。
初心者で仮想通貨の送金ができないケースで多いのが、このガス代として対象のトークンを所持していないことがあります。
次の図で詳しくみていきましょう。
図解のウォレットはSafePalを利用しています。
図の赤枠で囲った箇所がトークン規格です。
ここで、それぞれの送金方法を見ていきましょう。
①イーサ(ETH)の送金
ETHの横の赤枠には【ERC20】とあります。
つまり、ETHを送金する場合は、【ERC20】に対応しているトークンであるETHがウォレットに送金分とは別に存在していることが必要になります。
②テザー(USDT)の送金
USDTの赤枠には【ERC20】とあります。
つまり、USDTを送金する場合は、【ERC20】に対応しているトークンであるETHがウォレットに送金分とは別に存在していることが必要になります。
③BNBの送金
BNBの横の赤枠には【BEP20】とあります。
つまり、BNBを送金する場合は、【BEP20】に対応しているトークンであるBNBがウォレットに送金分とは別に存在していることが必要になります。
④テザー(USDT)の送金
USDTの赤枠には【BEP20】とあります。
つまり、USDTを送金する場合は、【BEP20】に対応しているトークンであるBNBがウォレットに送金分とは別に存在していることが必要になります。
上の例のように、同じ通貨であるUSDTでもトークン規格が違うと異なる種類のガス代が必要となってきます。
まとめ
これで仮想通貨の送金ができないという問題を解決できる方も居るのでは無いでしょうか?
ポイントとして、送金するのに必要なギリギリのガス代しかウォレットに無い場合は送金エラーとなる場合があるので、気持ち余裕を持って用意しておくといいです。
取引を行う前にトークン規格の確認して、ガス代を調達するところからスタートしましょう。
この段階になると、DeFiなどを活用する場面も増えてくるかと思うので、楽しくなってくる反面、凡ミス等には注意していきましょう。