なぜ仮想通貨は注目されているのか?
はじめに
仮想通貨がなぜ注目されているのでしょう?
多くの場合、仮想通貨の価格がメディアで取り上げられていることが多いように思います。
大暴騰や大暴落といった見出しは注意を引きやすいですから、価格が大きく動いたタイミングでそのようなニュース作るインセンティブは働いていることでしょう。
たしかに仮想通貨は価格が付いていて、値動きに一喜一憂してしまう要素はありますが、それは表面的な問題に過ぎません。(めちゃくちゃ重要な要素でもありますが)
仮想通貨の持つポテンシャルに魅力を感じて中長期的位に値上がりを期待するという視点は良いと思いますが、目先の値動きに一喜一憂して投機的な行動を行うのは身を滅ぼす原因になりやすいのでお勧めはしません。
もっとも、仮想通貨を投機として捉える人たちがいることで徐々に成長していることも事実ではありますが、投機で成功する人はほんの一握りではないでしょうか?
中央集権的な金融システムへの不信感
一般的に、中央集権的な金融システムは、政府や中央銀行によって統制され、信頼性が高いとされています。
しかし、過去には世界中で起きた金融危機や政府の政策によって、このシステムに対する不信感が高まったこともあります。
そして今現在の世の中は銀行が破綻したりと、まさにその金融危機に直面していると言える状況です。
そのため、中央集権的な金融システムよりも分散型の金融システムが求められるようになり、仮想通貨が注目されるようになったといえます。
低コストでの国際送金が可能
仮想通貨は、国境を越えた送金が容易にできるため、低コストで国際送金が可能です。
従来の銀行の国際送金に比べて手数料が安く、また送金にかかる時間が短いことも大きなメリットとなっています。
例えば、既存の金融システムで海外送金を行う際には様々な書類を用意して数千円から数万円の手数料を払った挙句、着金まで1,2週間時間がかかります。
仮想通貨を使えば面倒な書類は必要なく、数円から数十円の手数料、数秒から数分で送金が完了してしまいます。
海外への仕送りをする際やグローバルなビジネスシーンではどちらのシステムが便利であるかは一目瞭然ではないでしょうか?
プライバシーの確保
仮想通貨は、匿名性が高いとされており、個人のプライバシーを確保することができます。
これは、一定のリスクも伴うため、政府や金融機関などの管理下にある通貨とは異なる特徴といえます。
否定意見としてマネーロンダリングの心配をする声が上がることが多いですが、仮想通貨は個人を特定しないだけであり、どの仮想通貨がどこに送金されたという情報は開示されています。
そのため、怪しい資金の動きが公開されており、大口の仮想通貨を現実で利用するような時にはその仮想通貨が怪しい流れを経ているどうかがわかります。
事実として仮想通貨よりも現金取引の方がマネーロンダリングに使われる頻度は圧倒的に高いです。
投機としての価値
個人的には目先の値動きで一喜一憂はしませんが、仮想通貨を投機商品として捉え、中には一発逆転を狙う人もいます。
仮想通貨は既存の金融商品と比べるとまだまだ値動きが激しいため、投機目的で取引をしている人も一定数います。
このような段階を経て業界が徐々に成長していくことも事実であるため、投機ではなく投資として取引を行うのであれば、目先の値動きに惑わされない鋼の精神を身につけておく必要があります。(特に慣れないうちに大暴落を経験すると中々に精神が削られることでしょう笑)
まとめ
仮想通貨が注目される理由についての主要な説明をしてきましたがいかがでしたでしょうか?
仮想通貨の根底にある技術の可能性を知れば、投資としての観点を持てるようになると思います。
もちろん投資に絶対安心というものはありませんし、仮想通貨の技術の普及もや発展もまだまだこれからです。
銀行が破綻したり国がデフォルトしたりと世界経済が混迷を極めている中、仮想通貨はこれから我々の重要な資産としてなくてはならないものになる可能性が高いと思っている筆者です。