仮想通貨におけるウォレットとは?
仮想通貨を保管するための財布のようなものがウォレットです。最近では電子マネーもだいぶ普及してきているので、デジタル財布的な位置付けということに対する理解は大分つくのではないのでしょうか?
「じゃあ今普及している電子マネーを使えばよくね?」という話になってしまうので、ウォレットについての主要な特徴を説明していきます。
主な機能と特徴
・様々な種類の仮想通貨を管理できる
・機能性がすごい(語彙力)
・ウォレットの透明性
・管理者は自分自身
・ウォレットは実は財布ではない
・ソフトウェアウォレットとハードウェアウォレット
・慣れないと使い勝手が悪すぎる
一つずつ見ていきましょう。
様々な種類の仮想通貨を管理できる
お財布が「円」を保管しているのに対して、様々な種類の仮想通貨をまとめて管理することができます。
例えば、日本に住んでいて日常使いをする財布では多くの人が1円玉や10円玉、千円札といった様々な種類の「円」を入れて利用していますね。
想通貨におけるウォレットも大体同じような感じです。
違うことは様々な種類の仮想通貨を保管できます。
例えば数十種類とか、数百種類でも管理が可能になります。
そこまで利用するかどうかはさておき、現物の財布に例えると一つの財布で世界中の通貨をまとめて管理できるようなイメージです。
機能性がすごい(語彙力)
仮想通貨の保管、送金、受取等の仮想通貨を利用した取引全般に利用することになります。
ネットバンキングに例えて説明すると、自分の口座で振込や入金はもちろんのこと、ネットバンキングから直接Amazonで買い物ができたり宝くじの購入ができるような感じです。
イメージできたでしょうか?(今のところウォレットをAmazonに接続してネットショッピングができるようにはなっていません。)
このようなことがウォレットを通じて、様々なアプリに接続することで実現可能になります。
ウォレットの透明性
見ようと思えば特定のウォレットにどんな仮想通貨が何枚あるのかが誰にでもわかります。
さらに、見ようと思えば特定のウォレットの取引履歴が誰にでもわかります。
ただし、自分から言わない限り誰のウォレットであるかはわかりません。
中々イメージしづらいかもしれませんが、ブロックチェーン技術の仕組みとして、取引履歴が公開されていて、みんなで取引が改竄されないように相互チェックしようねっていうことになっているので、ウォレットの中身が誰にでも確認できます。
それが誰のものであるかまではわからないので、慣れてしまえばあまり気にはならないとは思いますが、筆者もこのことを最初に知った時は衝撃を受けました。
管理者は自分自身
財布は自分が管理しているんだから当たり前の話では?」と思うかもしれません。
しかし、ウォレットでは送金を含めた様々な取引が可能となっています。
例えば振込先を間違えたら?
振込金額を間違えたら?
パスワードを忘れたら?
このような場合、銀行を使っていると銀行に言えば解決できる可能性が高いですが、ウォレットだとそうはいきません。
全てを自分で管理しなければならず、間違えたとしても自己責任として納得するしかありません。
このことはウォレットを利用する上での大きな壁となっていると思います。
実際にウォレットを使ってみると初心者キラーとなるような出来事に数多くぶち当たることでしょう。
これについては経験に勉強は無いと思っているので、自己学習しながら少額で試してみることが理解への近道だと思っています。
ここまでで大分怖いことを言ってきましたが、もう一つ。セキュリティ対策が必須です。
どういうことかというと、ウォレットの仕組み自体のセキュリティは高いのですが、それを扱う人間の管理が雑だと中身を盗まれてしまうことがあるよということです。
例えば、ウォレットを作る際にシードフレーズ(パスフレーズ)という12〜24語の英単語のフレーズを発行します。
それとは別に秘密鍵というやたらと長い無意味の英数字がセットでくっついてきます。
これらの管理をどのようにするかが非常に難しい課題となっています。
まず、簡単に覚えられるようなものではありませんし、一言一句間違えずに保存しておかないとスマホを変えたりした時に詰みます。
そして二度とウォレットにアクセスできないようになってしまいます。
管理方法としては紙に書く方法かデータとして保存する方法が考えられますが、どちらも完璧に安全な方法では無いので、少しでも自分が安全に管理できると思った方法で管理しましょう。
紙の場合、紛失リスクや消滅リスク、盗難リスクなどがあります。
データの場合、ネットワークに繋がっていると盗聴リスク、保存状況が悪いと紛失リスクといったものが考えられます。
シードフレーズ(パスフレーズ)や秘密鍵がバレてしまうとウォレットの中身が盗まれてしまします。
どれくらいヤバいかというと、例えば、銀行の通帳とキャッシュカードと印鑑が盗まれ、暗証番号も同時に知られてしまうような感じです。
ウォレットは実は財布ではない
ウォレットは実は財布では無い。
じゃあ今まで何を説明してきたんだという話になってしまいますが、ウォレットは財布のようなものということです。
ウォレットとはツールやサービスのことで、実際に色々なアプリが出ています。
シードフレーズや秘密鍵を使えば同一の資産に様々なアプリからアクセスすることもできます。
銀行に例えると、一つの銀行のキャッシュカードと暗証番号で全国の異なる銀行のATMでも自分の口座にアクセスできるようなイメージです。
代表的なウォレットとしてはMetaMaskやSafePalといったものがあります。
機能性ではMetaMask、使い勝手はSafePalというような感じでしょうか。
ソフトウェアウォレットとハードウェアウォレット
またややこしい言葉が出てきましたね。もう少しの辛抱ですので頑張ってください。笑
ウォレットには、ソフトウェアウォレットとハードウェアウォレットという2種類があります。
ソフトウェアウォレットは、パソコンやスマートフォンなどのデバイス上にインストールされたウォレットであり、ハードウェアウォレットは、USBなどの外部デバイスに格納されたウォレットです。
先ほどのウォレットの説明で出てきたアプリはソフトウェアウォレットのことを指しています。
ソフトウェアウォレットは常に取引ができるようにインターネットに接続されているため、ウォレットからの盗難のリスクが高いと言えます。ハードウェアウォレットは、取引のための接続が必要な場合でも、都度デバイスをコンピューターに接続する必要があるため、盗難のリスクが低くなります。
セキュリティ面を考えるのであればハードウェアウォレットの方が安全ですが、使い勝手を考えるとソフトウェアウォレットの方が勝ります。
例えば、まとまった資金ははードウェアウォレットで管理、日常使いはソフトウェアウォレットを使えば上手くリスク分散ができるのではないでしょうか?
↓お勧めのハードウェアウォレットである「LEDGER NANO S PLUS 」です。使用時はPCに繋いでUSB感覚で使えます。
慣れないと使い勝手が悪すぎる
今まで様々な注意点を述べてきたことからもわかるように、ある程度の知識がないと最初のうちはウォレットの扱いに苦戦します。
そしてちょっと慣れてきた頃あたりに失敗を経験するというのはあるあるだと思います。
時間と共に使い勝手は改善されていくでしょうが、まだまだ初心者にとっては使いずらいなぁと感じます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ウォレットを作ったことのない人にとってはかなりハードルが高いとは思いますが、まずはウォレットを作ってみることで様々な学びがあると思います。
まずはウォレットを作り、少額の資金で色々な機能をいじって理解を深めていくという順序をお勧めします。慣れてくるとできることが多くなり、今の銀行システムの使い勝手が逆に悪いと感じてくることでしょう。
一緒に勉強してWeb3.0の世界を楽しんでいきましょう。