コラム

リーマンショックの再来?相次ぐ銀行破綻

リーマンショックの再来?相次ぐ銀行破綻

銀行破綻

2023年3月現在、アメリカの銀行業界ではシリコンバレー銀行やシグネチャー銀行の相次いぐ破綻が報じられています。

シリコンバレー銀行の規模を日本で例えると、地銀の最大手グループとほとんど同列で28兆円規模です。

また、現時点では破綻までには至っていませんがスイス大手金融グループのクレディ・スイスも経営への懸念が高まっており中央銀行から日本円で約7兆円の調達の用意があると発表しました。

日本では中々銀行が破綻するといったことはイメージしにくいかもしれませんが、過去には実際に起きています。

今回の破綻理由や業況悪化理由の一説にはコロナ禍での金利引き上げ政策によることが挙げられていますが、色々な要因が複雑に絡み合って引き起こされているでしょうからそのことの説明については他のサイトにお任せします。

何よりも具体的な説明については筆者の知識量では無理です。笑

どうすればいいの?

「銀行が破綻して、リーマンショック時のような不況がくるぞ!」と言いたい訳ではなく、中央集権的なシステムの脆弱性について考えるきっかけになればと思います。

銀行にお金を預けていも絶対に安心という訳ではないということです。

「いやいや、日本で銀行が万が一破綻したとしても政府のセーフティネットで保証されるでしょ。」という意見も当然あると思います。

確かに1,000万円の元本と利息分については保証される仕組みがありますが、今回のアメリカの銀行のように銀行の破綻が別の銀行の破綻を呼ぶ連鎖的な破綻になった時に果たして預金を補填するだけの財源があるでしょうか?

保証されるされないの二元論ではなく、保証されない可能性がある場合にはどのような行動を取ればいいのだろうかと考えることが大切ではないでしょうか。

(個人的には二元論的な考え方は答えが出した時点で思考停止状態になりがちなので、あまりしないようにしています。)

また、銀行は預金の引き出しを止めようと思えば止められるということを意識したことはあるでしょうか?

海外では銀行から預金が引き出せなくなって暴動が起きているというようなニュースを最近はよく目にするようになりました。

不安が不安を呼び、みんなが銀行からお金を引き出そうとしても肝心の銀行にはみんなの預金を一度に引き出すだけのお金を置いていないので預金の引き出しを止めるといいう措置を取らざるを得ないのです。

まとめ

そのように考えていくと、「銀行以外にお金を持つ仕組みってなんだろう?」という疑問が生まれたり、その疑問を解決するためにWeb3.0についての勉強をしてみたりと、派生して多くの学びにつながる可能性があります。

銀行について全面的に否定したい訳ではなく、もちろん生活インフラとして欠かせない仕組みだとも思っています。

技術の発展によりネットバンクが非常に便利になって徐々に世間に浸透したように、ハイブリッドな考えを持って行動すればWeb3.0について勉強することは、きっとこの先「転ばぬ先の杖」になってくれると信じています。