インパーマネントロス
インパーマネントロス(Impermanent Loss)とは、仮想通貨のステーキングや流動性供給などの活動に参加した場合に発生する潜在的な損失のことを指します。
この概念はデジタル資産を保有することと、その資産を流動性プールに提供することの間に生じる差異に関連しています。
仮想通貨AとBのペアを例にして考えてみましょう。
ある時点で、1Aが10Bに相当する価値があります。
この時、あなたは10Aと100Bを持っているとします。(流動性提供済)
この時仮想通貨AとBの価格が変動すると、ステーキングや流動性供給による資産のバランスが崩れることがあります。
たとえば、仮想通貨Aの価格が上昇して1Aが15Bに相当するようになったとします。
この場合、あなたが持っている10Aは150Bの価値になります。
しかし、ステーキングや流動性供給に参加している場合、資産をプールに提供することで手数料を得ることができます。
そのため、価格変動によって資産のバランスが崩れると実際のポートフォリオの価値が低くなることがあります。
具体的には仮想通貨Aの価格上昇に伴い、ステーキングや流動性供給によって保有している仮想通貨Aの価値が増加しますが、同時に流動性プールに提供している仮想通貨Bの価値が減少します。
その結果、ポートフォリオ全体の価値が本来の保有状態よりも低くなり、損失が生じることがあります。
結局のところ、ステーキングや流動性の提供をせずにAとBを単独で保有していた方が得だったよね、というお話です。